前回は、モルタル壁についてお話しました。
昔からのスタンダードな外壁という印象が強いものの、その場でデザインや模様を作り出すことができ、個性的な外壁を理想としている人にはぴったりです。
今回は、現在の壁材の主役にもなっているサイディングについて紹介していきます。
◆現在の主役級は「サイディング」
サイディングは、すでにボード状になっている外壁を現場で貼り合わせていく外壁です。素材によって特徴やコストは変わりますが、サイディングには木質系、窯業系、金属系、樹脂系などのいくつかの種類があります。
モルタルに代わって、近年では、日本の外壁の主流になってきています。
◆サイディングのメリットはどんなところ?
サイディングは、さまざまなデザインのなかから選ぶことができます。すでに、出来上がっているボードの見本からイメージを掴みやすいのもメリットです。デザインのバリエーションは多いので、シンプルなものから少しゴージャスなものまで自分好みのサイディングを見つけることもできるでしょう。
最近では、洋風な外観の住まいも増えているので、レンガ調やタイル調などお洒落な雰囲気のデザインが人気です。
サイディングとひとくちに言っても、リーズナブルな窯業系サイディング、断熱性のある金属系埼玉県、風合いが魅力の木質系サイディングなどいくつかの種類があります。それぞれ価格や次の塗り替えまでの耐用年数が違うので、自分の予算にあったものを選べます。
◆サイディングのデメリットは?
モルタルのようにオリジナル感はあまりありません。すでにボード状になっている外壁材を、それぞれの住宅に貼り合せていくスタイルで壁ができあがっていきます。個性ある外観にしたいという希望を持っている人には、少し物足りないかもしれませんね。
また、ボードを繋げて貼り合わせていく壁なので、年数が経つと「目地」が傷んできます。目地にはコーキングが施されていますが、それが劣化すると雨漏りのリスクも。塗り替え時期には、コーキングの補修もしなければなりません。
◆まとめ
前回と今回、2回に分けて、外壁で選ばれることが多いモルタルとサイディングについて特徴を紹介しました。実は、価格的な面ではそれほど大きな違いはありません。好みの外観によっても違いますが、どちらを選ぶかはハウスメーカーや工務店ともよく相談してみてくださいね。
また、どちらを選ぶにしても、傷んできたときにはその都度補修をしてあげなければ、外壁は長持ちしません。家を建てたらおわりではなく、今後も定期的に外壁のケアをしてあげる心構えを持つことが大事です。