天然の光が窓から射し込んでくる部屋は、明るい気分になりますよね。ただ、お部屋の方角によっては「窓からの採光があまり期待できない…」ということもあるでしょう。
そんな住宅で検討されているのが「天窓」です。
天窓は、部屋が明るくなるのでメリットが大きそうですが、実際にはデメリットもあります。後から不満に感じないように、メリットとデメリットの両方を知っておくようにしましょう。
◆天窓とは？
天窓は、住宅の上部に設置されることから「トップライト」とも言われます。部屋の向きに関係なく、真上の方から室内に光を採りいれることができます。日中なら照明の力を借りずとも室内が明るく開放感があるのが魅力です。
◆天窓の魅力点について
はじめに、天窓を設置したときのメリットについてお伝えします。
◎暗い部屋にも明るさを保てる
一般的な窓は、方角や時間帯で光の射し込みかたが違います。あまり人気のない北向きの方角を向いている部屋は、晴れている日でも採光は期待できないもの。そんな暗めの部屋でも天井に窓を設置することで、光が射し込むようになります。
◎空が見える
晴れた日には、天窓から青空が見えますし、夜になると部屋にいながらにして星空を眺めることができます。
◎換気がしやすい
「暖かい空気」は、基本的に上の方に溜まっていきます。そのため、熱気が部屋の上部にこもり、室内の空気が重苦しく過ごしにくい空間になることもあるでしょう。特に、気温が上昇しやすい夏は暑くなることが多いかもしれません。そんなときに、天窓があれば、換気がしやすく、こもった熱気を外に出しやすくなります。通常の窓や部屋の入口ドアなどを同時に開ければ、風が上へと流れ、空気がこもりにくく快適性が向上します。
◆天窓を取り付けたときに出がちな不満点とは
デメリットについてもきちんと理解しておきましょう。
◎掃除がしにくい
手の届く窓と違って、天井にある天窓は拭き掃除が手軽にできません。窓の汚れが気になっても自分では簡単にお手入れができないのがデメリットと言えるでしょう。
◎雨漏りのリスクがある
天窓部分は、屋根の一部分となり雨が直接的にあたります。雨が降ったときに音が気になることもありますし、きちんとした防水施工がされていなければ雨漏りが起こるリスクも想定しておきましょう。
◎季節によっては結構暑い
「明るい」「風通しがいい」というメリットを持ちつつ、同時に「暑過ぎる」と不満を感じる人もいます。天窓の位置によっては、自分がいつも過ごす定位置に直接的に光が入り込むこともあるでしょう。家のなかでも日焼け対策が必要になるケースも実際にあります。
天窓専用のブラインドやカーテンで日差し対策も可能ですが、普通の窓のように開け閉めが難しいという難点もあるようです。
◆まとめ
天窓があれば、お部屋のなかから青空や輝く星が見えるなんて素敵ですよね。太陽の光が射し込み「明るさ」も期待できるでしょう。
ただし、どんな部屋にも向いているわけではありません。「空が見えて明るい」という単純な理由で設置すると、メンテナンスのしづらさや雨漏りなどで後悔する可能性もあります。
天窓の魅力点だけでなく、不満となりそうな点についても比較しながら慎重に検討することをおすすめします。
